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しんまは今日も損切りいいぃwww

FXで大成功してランボルギーニを乗り回したい人生でした。 現在は事業売却を目的にカプセルトイビジネスに注力しています。 メインブログhttp://blog.shinma.tokyo ブログのヘッダーはみるおかさんに作っていただきました。http://www.recomtank.com

「あやしい投資話に乗ってみた」で紹介されている和牛オーナー制度が面白かった

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FXを止めてから久しく投資本は読んでいませんでしたが、たまにはということで今回「あやしい投資話に乗ってみた」を読んでみました。

 

あやしい投資話に乗ってみた

あやしい投資話に乗ってみた

 

 

本書の内容は、ファイナンシャルプランナーである筆者藤原氏がよくわからない怪しい投資話に果敢に投資していくという実体験レポートです。

本書で紹介されている(実際筆者が投資したもの)案件は実に珍しいものばかりで、うさん臭さマックスです。よくもまあ投資しようと思ったものだと感心します。
章立ては次の通りになっています。

  • 1章 未公開株を買ってみた
  • 2章 新規公開株を買ってみた
  • 3章 和牛オーナーになってみた
  • 4章 海外ファンドを買ってみた
  • 5章 超高金利の銀行に預金してみた
  • 6章 FXで新興国に投資してみた
  • 7章 先物取引をやってみた


なんかユーチューバーが付けそうなタイトリングですね(小並感)

特に面白かったのが、3章の和牛オーナーになってみたという話です。
和牛って投資対象なんって?っていう疑問と、儲かるのそれ?という好奇心がわきますね。
全ての章を紹介したら相当な文字数を要しそうなので、今回は僕が面白いと思った和牛オーナーの章を紹介しましょう。

 

和牛オーナーとは?


某マネー雑誌にて、「1口30万円で年間9000円の配当。2年後には元金返済。今なら高級肉をプレゼント」という低金利が定着しつつある日本においてあり得ないような好条件の広告が掲載されていました。
30万円で配当が9000円ということは利回り3%。悪くない数字です。
筆者の藤原氏はこの「和牛オーナー」に興味を持ちました。

和牛オーナー制度をまとめるとこんな感じです。

1. 一口30万円から
2. 配当利回りは3%(30万円なら年間9000円)
3. 追加費用なし(牛のエサや維持費負担が0円)
4. 高級肉のプレゼント
5. 2年後に元金返済

 

良い条件がずらっと並んでいますね。
なんといっても一回30万円払ってしまえば追加費用がかからないというのがいいですね。
例えば一口馬主などは、年会費や毎月の飼葉代などの維持費が発生しますが、それが和牛オーナー制度にはありません。実に魅力的な投資案件です。

この会社の和牛オーナー制度の契約の流れは以下の通りです。

1. 牧場から繁殖牛を購入
2. 繁殖を目的として牧場がその牛を預かり飼養する
3. その牛が出産した子牛を牧場に買い取ってもらう
4. 契約期間終了後には、牧場に繁殖牛を買い戻してもらう(購入額と同額)

 

30万円の一口コースであれば、子牛の売却価格は5万9000円で、飼養委託費が年間5万円かかるので、差し引いた9000円が配当金として受け取れる仕組みです。
契約が終了する2年後には牧場が繁殖牛を同額で買い取ってくれるので元金は保証されます。

良い条件すぎて逆に不安になりますが、不安を感じながらも和牛のオーナーになれるというところに惹かれ、筆者の藤原氏は30万円コースに加入します。

そして迎えた結末は・・・


なぜファイナンシャルプランナーというお金のプロである藤原氏が、いかにも怪しげな和牛オーナーという投資に参加したかというと、運営会社が信用できたという点が大きいとのことです。

ピーク時は17社ほどあった和牛オーナーの運営会社ですがそのほとんどが1990年代に破綻しています。
その中で藤原氏が投資を決断したこの会社は、唯一の和牛オーナー運営会社の生き残りであり、しかも26年間無事故で運営されているという実績がありました。
破綻しないでいまだに営業していることと、26年間無事故という実績を藤原氏は信用し投資することを決めたんだそうです。

和牛オーナーになってから1年がたち、本当に配当金9000円振り込まれるのか不安だったそうですが、きちんと振り込まれていたそうです。

藤原氏は安心し、さらに追加投資をし、投資額は最終的に100万円ほどの金額に積みあがっていきました。

配当金の遅配は一度もなく、投資は順調そのものでした。

ただ、藤原氏が気になった点が一つありました。
それはオーナー特典がどんどん豪華になっていくということでした。

高級肉以外にも、みかんやじゃがいも、時には演歌歌手のコンサートチケットなど、もはや和牛とはなんの関係もない特典が増えていったそうです。
特典が豪華になっていくのはオーナーとしてはありがたい話ですが、「お肉以外にも、他の特典で釣らないと、契約が集まらないのか....」と藤原氏は思います。

さらに藤原氏を不安にさせたのは、大口商品の異常なまでの優遇っぷりです。
当初は30万円しか投資をしていなかったので気に留めていなかったそうですが、100万円コースだと年利が5,3%に跳ね上がり、しかも期間限定コースだと「特選ロース肉800グラム」や「JCBギフトカード1万円分」などの特典がついてきます。
さらに1000万コースになってくると年間60万円の配当(年利6%)を受け取れます。

「銀行預金が1%にも及ばない中、これはあまりにも異常な数字だ」と藤原氏は疑念を抱き、思い切って満期解約を決断しました。

そして時は経ち、やはり案の定というべきか、2011年8月にこの和牛オーナーの会社は民事再生法の適用を申請し破綻しました。

大々的にニュースになったのでご存じの方は多いかと思いますが、その和牛オーナーの会社こそ安愚楽牧場です。

■参考リンク 安愚楽牧場 - Wikipedia


投資家の負債総額は4300億円にも上り、多くの投資家が被害をかぶりました。
安愚楽牧場の実態は完全なる自転車操業で、契約金の9割は配当と解約金に回っていました。
しかも実際の牛の数が契約オーナーの牛の数を大幅に下回っていたそうです。
もはや完全な詐欺ですね。
筆者の藤原氏はギリギリのところで解約できたので、最終的に+10万円の収益を確保して撤退できたようです。

投資は計画的に


世の中に様々な投資案件が存在します。
やたら特典が豪華だったり、やたら利回りが良い商品は、なんらかのからくりがあるとみて間違いないので、自分が投資をするときは気をつけなければいけませんね。
今回紹介した和牛オーナー制度はその最たる例でした。
高い利回りと豪華な特典でオーナーを募り、ほぼ自転車操業で事業を回し、そして最後に巨額の負債を抱え破綻。
負債総額は4300億円という途方もない数字です。

今回読んだ「あやしい投資話に乗ってみた」は、和牛オーナー意外にも怪しい投資案件がたくさん紹介されています。
そうした案件に筆者の藤原氏は身銭を切って体験レポートしてくれますので、非常に臨場感とリアリティを感じます。
僕はこれまで、こうすれば儲かるみたいな投資本ばかり読んできましたが、たまにはこういう変化球を楽しむのもアリですね。
本書にご興味を抱いた方はぜひ一読あれ。

 

あやしい投資話に乗ってみた

あやしい投資話に乗ってみた